酵素ダイエットとは、最近人気のダイエット法です。酵素が代謝を促進するということを利用して、体の代謝を上げることで無理なく痩せようとする健康的なダイエットになります。この酵素ダイエットを実践するためには、まず消化酵素と代謝酵素の関係を理解することが大切です。体内には食べたものの消化に使われる消化酵素と、消化された栄養分をエネルギーとして体の機能を働かせる代謝酵素の2種類があります。この2種類の酵素はもともと別の酵素というわけではなく、一定量ある酵素のうち消化に使われたものを消化酵素、代謝に使われたものを代謝酵素と呼んでいるのであって、そもそも全く違う種類というわけではありません。体内ではこの酵素をバランスよく配分して活動が行われているということですが、ここで問題になるのが、その使われ方の優先順位。酵素が十分にあれば消化にも代謝にも十分な酵素が使えるのですが、実際には酵素は常に不足しがちです。不足した時には、体はまず体内の酵素を消化酵素として使い、あまったぶんを、代謝酵素として体全体に配分しています。つまり、不足するのは常に代謝酵素ということになるのです。代謝の働きはいろいろあるのですが、食事によって得られたエネルギーを使うのはたいてい代謝活動ですから、エネルギーが使われることなく体内に溜まってしまうこともあります。もっと代謝活動を行うためには、食物酵素などで酵素を補うしかありません。そこで注目されているのが酵素ダイエット。酵素をしっかり取ることによって、体の代謝不足を解消し、さらに体の代謝を上げることでエネルギーの消費量を上げようとするダイエット法です。代謝が上がると、同じように通勤通学に駅まであるいたり、料理をしたりといった日常の活動に費やすエネルギーが高くなるので、無理せずダイエットをすることができます。もちろん運動や食事制限を並行して行ったほうが効果は出やすいのですが、サラダや果物中心の食事を摂り、酵素を意識した生活を行うだけでダイエットができる酵素ダイエットは、健康にも役立つ素晴らしい方法なのではないでしょうか。