健康のための入浴法はいろいろありますが、今注目を集めている酵素風呂というのをご存知でしょうか。酵素風呂とは、おがくずや米ぬかなどに酵素を混ぜて発酵させ、発酵させるときの熱によって体を温める乾式温浴法です。一見砂風呂のようですが、軽いおがくずなどを使っているため圧迫感が少なく、気持ちよく入ることができます。発酵するときの熱だけで暖めるのですが、それでも70℃前後にまで上昇しますし、入浴時でも60℃前後ですからかなり体は温まるといってもよいでしょう。実際、短時間で発汗することが酵素風呂の特徴であり、10分も入っていれば驚くほどの汗が噴き出してきます。しかも、部屋全体がサウナのように熱いわけではなく、普通のお風呂のように湯気が上がるわけでもないので、顔の部分は室温のままであり息苦しさを感じることはありません。そのためサウナが苦手という人でも入りやすいというメリットがあります。酵素が肌から吸収されるかどうかは諸説あるのですが、肌への親和性が高いことは確かなようで、肌疾患を持つ人にも高く評価されています。実際乾燥肌のへの効果は高く、入浴後は肌がつるつるになったと感じる人が多く、美肌効果も期待できます。酵素の特徴が代謝アップであることを考えると、こうした美容への効果は当然なのかもしれません。また、酵素風呂の持つ温熱効果も大きなメリットのひとつです。酵素風呂は短時間でも体が芯からしっかり温まるので、冷え性や不眠に悩む人にもおすすめ。冷え性や不眠の人は少々体を温めても、その後すぐに体が冷えてしまうという場合が多いのですが、酵素風呂はポカポカした状態が長時間続くことによって冷えを感じにくくします。その結果、腰痛や肩こりなどにも効果があり、さらに酵素の働きによって免疫力や体の抵抗力をアップして風邪がひきにくくなったり、体臭や口臭の軽減、花粉症などアレルギー対策にもいいでしょう。酵素風呂は常に発酵の状態を適切に保つ必要があることから、管理が難しく、自宅への設置は難しいため基本的には店舗などで入ることになります。自宅での酵素風呂としては、お湯を使って酵素の発酵を促した酵素風呂もありますので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。