酵素を摂るときにはどんな点に注意すればよいのでしょうか。といっても、酵素は薬品ではなく食品ですから、飲む時間や飲み合わせなどによって体に害を与えるという心配はありませんし、よほど大量に飲まないかぎり摂取量による不調を訴えるというケースもないようです。そのため、注意するとしたら、より効果的に酵素を摂るための注意ということになります。
まず、酵素は熱に弱いということを覚えておきましょう。たとえば発酵食品である味噌には酵素が含まれていますが、味噌汁にすると熱が加わるので酵素は死滅してしまいます。とはいえ、味噌汁は加熱しているので栄養がないというわけでありません。もちろん他の栄養を摂ることもできるので食べたほうがよいのですが、味噌から酵素を摂りたいというのならば、味噌を加熱しない方法で食べるほうが効果的だということです。野菜の酵素も加熱してしまうとなくなってしまうので、ある程度は生野菜のサラダを食べるようにしたり、酵素ドリンクを割るのはお湯ではなくて水にするなど、配慮できることはいろいろあるので、ぜひ覚えておきましょう。
特に注意が必要なのは、ファスティングダイエットについてです。数日とはいえ、断食して酵素のみを摂るということで、体に変調が現れる場合も少なくありません。多少具合が悪くなっても、「好転反応かもしれない」と放置する人もいますが、実際には体に負担がかかっている場合もあります。ファスティングダイエットをするときは、必ず無理をしないようにして、体調には常に注意を払い「これはおかしいかも」と思ったら中断する勇気も大切です。また、終了後にすぐ通常の食事を摂ると、それまで何も食べていなかった消化器官に負担がかかりすぎるので、かならずお粥や重湯などのお腹にやさしいものから食べるようにしてください。できれば3日程度は余裕をもって、徐々に通常食に切り替えていくのが理想です。せっかく体質改善を行うためのファスティングで、体調を崩すことがないように、気を付けながら行いましょう。